False Island (通称偽島)のEno.1127 ルフィナの裏の人の雑記や日記のアーカイブなどをだらだらと
2010
「なんか、顔色悪いね。大丈夫?」
探索の道中。ふとあたしの顔を覗き込んだキキが心配そうな顔で尋ねた。少し先を飛んでいた手のひらサイズのララが、会話に気が付いてあたしの肩に足を下ろす。そうしてあたしの頬にその小さな手で触れると、彼女は首を傾げた。
探索の道中。ふとあたしの顔を覗き込んだキキが心配そうな顔で尋ねた。少し先を飛んでいた手のひらサイズのララが、会話に気が付いてあたしの肩に足を下ろす。そうしてあたしの頬にその小さな手で触れると、彼女は首を傾げた。
「寝不足かしら?お肌が荒れるから、ちゃんと寝たほうが良いわよ?」
ララがお姉さんっぽく諌めるように告げる。
「大丈夫だ。ちょっと疲れてるだけだからちゃんと動けるし・・・・戦闘面は問題無いよ」
あたしは困った笑顔で彼女達にそう答えた。
正直なところ、身体は本調子じゃない。あの日、アキから材料を譲ってもらい、シオンに製作をしてもらう為に自分の血液を抜いてから、起き上がるのも動くのも・・・・そう、腕を上げるなどという動作の一つ一つにも重さを感じていた。大丈夫だろうと高をくくっていたが、人間の頭部一つ分の量の血液だ。あたしは少し甘く考えすぎていたらしい。何も事情の知らない彼女たちに気取られないように普段どおりを装っていたつもりだったが・・・・そこまで顔色が違うものだろうか?キキがどれほどの洞察力があるのかまでは判らないが、気付くくらいなのだからそれなりに悪かったんだろう。あまり好きではないが、化粧の一つくらいして置けばよかったなと思い、小さく溜息をついた。
そんなあたしの様子に二人は複雑そうな顔を見合わせ、
「それならいいんだけど・・・・無理はしないでね?」
キキがそう言って、少し足早にあたしから距離をとる。
本人同士はナチュラルに離れたつもりなのかな?だいぶ不自然だけど。
「なんかチェスカの言ってたとおりだね」
「そうね・・・・・たしかにいつもと様子は違う気はするわね」
「ね、やっぱりなんかあったんじゃない?」
背中を向けつつ、ちらちらとあたしの方を横目で見ながらヒソヒソと会話。二人にとってはこちらに聞こえていないつもりなのだろうが・・・・盗賊の性分ともいうか、耳に入ってしまうから性質が悪い。というか、行動からして聞こえていなくても何かを話しているのは行動からしてバレバレなのだ。隠す気があるのだろうかとも思う。まぁ恐らく、シオンと二人で材料を集めていたときにチェスカとは別行動をとっていたので、その時にでもキキ達とそういう話にでもなったのだろう。
チェスカが何を言ったのかは知らないが、たしかにあの回の探索では彼から見てもあたしは不自然な行動をとっていたので、何も言い返すことが出来ないのが悔しいところか。
「なんだ・・・・アイツ、何か言ってたのか?」
あたしは大きな溜息をついて、いまだ背を向けて内緒話を続ける彼女らに声を掛けた。ビクッとキキの肩が跳ねる。
「え、えーっと・・・・・ルフィナ聞こえてた?」
「生憎な」
返答にばつが悪そうにキキが後ろ頭を掻いて笑みを浮かべた。ララがキキの帽子の上でニヤニヤといやな笑みでこちらを見る。
なんだか嫌な予感がする。
こういう時にこういう笑みを女の子が浮かべる時は大抵・・・・
「ねね。チェスカのこと好きだったりしない?」
これだ。
連翹といい、キキといい・・・・いや、普通の女の子はこうなのかもしれない。だが、困る。あたしはこういう話は苦手なのだ。
「・・・・・どうしてそうなった・・・・・・」
がっくりと項垂れて額を押さえる。それとは対象的にキキもララも瞳がキラキラとして期待に満ちているのが余計に辛い。
「無いから。天地がひっくり返ってもチェスカに惚れるなんてありえないから」
キキ達には悪いと思いつつも、冷たくあしらって歩を速くする。
「あら・・・・じゃあチェスカじゃなくてもほかに居ないの?」
身軽に飛んであたしに追いついてくると、再び肩にとまってララが尋ねた。
「ララ・・・・結構乙女だな」
「私はいつだって乙女よ?」
呆れたように言ったのにあっさり流される。やっぱりこういう時の女の子はパワフルだ。大きな溜息をひとつ。過去の自分を振り返ると余計に深く重い溜息が出てくる。
「期待してもそんなの無いよ?」
「えー・・・・・ルフィナ、恋愛とか興味ないの?」
しょんぼりした声でキキが尋ねる。
そろそろ解放してください。
そう言いたくなるが、なぜか女の子に冷たくするのは憚られてぐっと我慢した。これが男相手なら一蹴して終わるのに、とか思わなくも無い・・・・・。
なんとなく、しょぼくれさせたキキに申し訳ない気持ちになり、
「さぁな・・・・・好きになる時はなるんじゃないか?」
そう答えた。
我ながら無責任なことを答えたものだ。
ララがキキのほうへ飛ぶと、かわいい笑い声が聞こえた。なんとなく、背中に集まる生暖かい視線が居心地悪い。
今日は何度も溜息をついてるなと思いながら、また大きな溜息をついてキキとララに目の前を指して促した。
「そんなことよりお客さんだぞ?あんまり嬉しい客じゃないがな」
盛り上がる砂とわけのわからない双葉に頭が痛くなるが、少し助かったとも思う。まだ重い身体に鞭をうち、あたしはグローブを手に嵌めた。
ララがお姉さんっぽく諌めるように告げる。
「大丈夫だ。ちょっと疲れてるだけだからちゃんと動けるし・・・・戦闘面は問題無いよ」
あたしは困った笑顔で彼女達にそう答えた。
正直なところ、身体は本調子じゃない。あの日、アキから材料を譲ってもらい、シオンに製作をしてもらう為に自分の血液を抜いてから、起き上がるのも動くのも・・・・そう、腕を上げるなどという動作の一つ一つにも重さを感じていた。大丈夫だろうと高をくくっていたが、人間の頭部一つ分の量の血液だ。あたしは少し甘く考えすぎていたらしい。何も事情の知らない彼女たちに気取られないように普段どおりを装っていたつもりだったが・・・・そこまで顔色が違うものだろうか?キキがどれほどの洞察力があるのかまでは判らないが、気付くくらいなのだからそれなりに悪かったんだろう。あまり好きではないが、化粧の一つくらいして置けばよかったなと思い、小さく溜息をついた。
そんなあたしの様子に二人は複雑そうな顔を見合わせ、
「それならいいんだけど・・・・無理はしないでね?」
キキがそう言って、少し足早にあたしから距離をとる。
本人同士はナチュラルに離れたつもりなのかな?だいぶ不自然だけど。
「なんかチェスカの言ってたとおりだね」
「そうね・・・・・たしかにいつもと様子は違う気はするわね」
「ね、やっぱりなんかあったんじゃない?」
背中を向けつつ、ちらちらとあたしの方を横目で見ながらヒソヒソと会話。二人にとってはこちらに聞こえていないつもりなのだろうが・・・・盗賊の性分ともいうか、耳に入ってしまうから性質が悪い。というか、行動からして聞こえていなくても何かを話しているのは行動からしてバレバレなのだ。隠す気があるのだろうかとも思う。まぁ恐らく、シオンと二人で材料を集めていたときにチェスカとは別行動をとっていたので、その時にでもキキ達とそういう話にでもなったのだろう。
チェスカが何を言ったのかは知らないが、たしかにあの回の探索では彼から見てもあたしは不自然な行動をとっていたので、何も言い返すことが出来ないのが悔しいところか。
「なんだ・・・・アイツ、何か言ってたのか?」
あたしは大きな溜息をついて、いまだ背を向けて内緒話を続ける彼女らに声を掛けた。ビクッとキキの肩が跳ねる。
「え、えーっと・・・・・ルフィナ聞こえてた?」
「生憎な」
返答にばつが悪そうにキキが後ろ頭を掻いて笑みを浮かべた。ララがキキの帽子の上でニヤニヤといやな笑みでこちらを見る。
なんだか嫌な予感がする。
こういう時にこういう笑みを女の子が浮かべる時は大抵・・・・
「ねね。チェスカのこと好きだったりしない?」
これだ。
連翹といい、キキといい・・・・いや、普通の女の子はこうなのかもしれない。だが、困る。あたしはこういう話は苦手なのだ。
「・・・・・どうしてそうなった・・・・・・」
がっくりと項垂れて額を押さえる。それとは対象的にキキもララも瞳がキラキラとして期待に満ちているのが余計に辛い。
「無いから。天地がひっくり返ってもチェスカに惚れるなんてありえないから」
キキ達には悪いと思いつつも、冷たくあしらって歩を速くする。
「あら・・・・じゃあチェスカじゃなくてもほかに居ないの?」
身軽に飛んであたしに追いついてくると、再び肩にとまってララが尋ねた。
「ララ・・・・結構乙女だな」
「私はいつだって乙女よ?」
呆れたように言ったのにあっさり流される。やっぱりこういう時の女の子はパワフルだ。大きな溜息をひとつ。過去の自分を振り返ると余計に深く重い溜息が出てくる。
「期待してもそんなの無いよ?」
「えー・・・・・ルフィナ、恋愛とか興味ないの?」
しょんぼりした声でキキが尋ねる。
そろそろ解放してください。
そう言いたくなるが、なぜか女の子に冷たくするのは憚られてぐっと我慢した。これが男相手なら一蹴して終わるのに、とか思わなくも無い・・・・・。
なんとなく、しょぼくれさせたキキに申し訳ない気持ちになり、
「さぁな・・・・・好きになる時はなるんじゃないか?」
そう答えた。
我ながら無責任なことを答えたものだ。
ララがキキのほうへ飛ぶと、かわいい笑い声が聞こえた。なんとなく、背中に集まる生暖かい視線が居心地悪い。
今日は何度も溜息をついてるなと思いながら、また大きな溜息をついてキキとララに目の前を指して促した。
「そんなことよりお客さんだぞ?あんまり嬉しい客じゃないがな」
盛り上がる砂とわけのわからない双葉に頭が痛くなるが、少し助かったとも思う。まだ重い身体に鞭をうち、あたしはグローブを手に嵌めた。
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